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薬の飲み残しが年間500億円　―薬の飲み残しを減らす努力を―


厚生労働省によると薬の飲み残しを金額に換算すると年間に500億円にもなるそうです。
医療費の約3分の1以上が公費でまかなわれていることを考えると、年間に多額の税金が薬の飲み残しという形で置きざらしにされたり、ごみ箱に消えたりしているともいえます。
国民全体が薬剤費の一部が税金であることを再認識する必要がありそうです。

薬の飲み残しを減らすにはどうしたらよいでしょうか。2点考えられます。1つ目は、患者さんに薬を飲む必要性を理解してもらい、できるだけ薬剤の数と種類を増やさないようにし、服薬しやすい剤形で処方することです。2つ目は、残薬確認をしてから処方をすることです。そのためには薬剤師と協力して、患者さんに残薬の自己申告を促したり、受診時に残薬を持参してもらうことなどが必要です。我々医師は薬の飲み残しという医療費の無駄を少しでも省く努力が必要ではないでしょうか。